金澤寺について

金澤寺のある亀井地区では、天神講が今年も行われています。皆さんから、「天神講ってな~に」のお問い合わせにお答えします。

 

天神講ってな~に
tobiume2
「天神講」とは子ども達による行事で、勉学の向上を祈るために行います。 「天神」とは天神様、つまり菅原道真のことを指し、道真が学問に優れていたということから、学問の神様として全国で祀られています。

 

お天神講では、各地区の公民館に小中学生が集まり、「天満天神宮」という言葉を習字で書きます。書いた習字は、地区にある天神社の祠に奉納して、子ども達は学問の向上を祈願します。習字を書いた後には、ご飯を食べたり、ゲーム大会をするなど、子ども達のお楽しみ会的要素も加わっています。
かつては「お天神講飯」と言って、野菜などの具材を炊き込んだごはんを食べたそうです。 昔は、夜遅くまで友達と遊んでいても何も言われないお天神講の日は、子ども達にとって楽しい行事だったようです。 また、この行事は、子どものお祭りで、大人は一切口出しをしませんでした。お日待ち(おひまち)とも言いました。

 

 

菅原道真とは?

tenjin48
歌人・学者・政治家として活躍した平安前期の実在人物。

宇多天皇のもと右大臣まで昇るが、次の醍醐天皇の時代、左大臣藤原時平のざんげん(陰謀でうその証言)により大宰権帥に左遷され、不遇のうちに903年に病死しました。

のち、雷神・祟り神として恐れられたが、時代を経るにしたがい、道真が生前優れた学者であったことから、天神は学問の神として信仰されるようになり、その菅原道真にあやかろうとし、現在の「お天神講」が生まれました。   神様には、それぞれ特定の由緒ある日があり、これを「縁日」と言う。その日に参詣をすると特にご利益があるとされます。天神の縁日が25日のため、「お天神講」は25日に行われます。

 

 

 

なぜ25日なの? 「25」は太宰府天満宮にとって意味深い数字です。それは菅公さまに縁ある数字で、誕生された日・左遷された日・お亡くなりになった日が、すべて25日であったからです。太宰府天満宮では、毎月25日にお祭りを行います。また、25年ごとに大祭を行います。

 

 

梅と縁が深~いんだよ! 九州へ向かって出発するときは、家の庭に梅の花が香り高く咲いていました。この梅に向かって読んだ道真の歌は有名です。 こち吹かば 匂いおこせよ梅の花 あるじなしとて春をわするな このうたの意味は、春になり東風(こち)が吹くようになったら、主人がいなくても春を忘れないで匂い床しく花を咲かせよ、というもので梅をこよなく愛した道真のやさしい心がこめられています。

 

またこの梅の木が菅原道真が京都から大宰府に移ったときに、道真を慕って一夜にして大宰府まで飛んできたという故事(飛び梅伝説)から、天神様と梅は切り離せなくなりました。

2015年2月1日更新